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2012年10月16日火曜日

吉凶は


2012/02

佐賀県内は8日、強い冬型の気圧配置となり、平野部でも強い雪が降った。山間部を中心にスリップで5件の物損事故が発生したという。
2月に入った途端、それまでの暖冬もようから一気に寒が強くなった。ラニーニャ現象の影響らしい。
これは、南米ペルー沖の太平洋赤道付近で海面温度が低下する現象。深海から冷水が湧き出てくることで、太平洋で貿易風が強まり、西向きの海流が発生する。
この結果、日本では夏場に猛暑、冬は寒が強くなる。ちなみにラニーニャとは、スペイン語で「女の子」の意味。反対に、ここの海面温度が上昇する現象がエルニーニョ、「男の子」の意味だ。ともに数年おきに「異常気象」と呼ばれる強い現象が起きているようで、今回も昨年11月ごろ、発生を予測する情報がネット上で流れていた。

ただ、このラニーニャが起き、寒が強くなったが、だからといって悪いことばかりではない。確かに風邪や交通事故は増える。しかし一方で、県内産のノリ生育にはこの寒さが幸いした。
有明海の水温が高くて不振だった秋芽網ノリと違って、冷凍網が好調だ。同じ8日に行われた冷凍アミ3回目の入札会で、販売量は今季初めて3億枚の大台を突破した。前季を0・5%上回る3億2800万枚に達し、販売額も1・2%増の36億9900万円になった。佐賀が誇る有明海苔の生産には、低水温が何より重要。高くなるとさまざまな病気や、赤潮など生産不能に陥る環境変化が起きてくる。

「吉凶はあざなえる縄のごとし」。何か事が起きると、負の面が強調されがちだが、もう少し視界を広げればちゃーんとプラス面がある。必ずある。景気をはじめ、このところ世界中が暗い、そして寒い。そんな今だからこそ意識して、明るい、いいことの方を見つけることの大事さを、あらためて思う。



 





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