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2012年10月16日火曜日
性暴力抑止について
2012/03/28
性暴力被害者の治療と相談を、新年度から佐賀県立病院がまとめて行うことが決まった。警察への被害申告がなくても医師の確認があれば、検査費や処置料など医療費について県が上限を設けずに全額負担する。支援拠点の医療機関と連携して身体面に加え、中長期の精神的サポート体制を確立するというもので、自治体独自のこうした支援は全国的にあまり例がないという。
当然ながら性暴力問題はきわめて表面化しにくい。いわゆるドメスティック=家庭内暴力のうえ、相手が夫である場合が圧倒的に多いから、第三者に相談しにくい。
それでもこの種の相談窓口が徐々に増えたことで、その件数が次第に増え、2009年度は全国で7万件と2002年度の2倍に達した。異性から無理やりに性交された経験がある20歳以上の女性は7.3%、うち被害をどこ(だれ)にも相談していない女性は62.6%に上った。
この深刻な状況を受け内閣府が今年2月から3月にかけ全国一斉に調査した(パープルダイヤル―性暴力・DV相談電話―)ところ、佐賀県は九州で2番目、全国23番目に多い相談があった。佐賀県が今回のプランをまとめたのはことし1月。調査が始まる前だから、実にいいタイミングであり、当を得た対策だったといえる。
それはともかく、このパープルダイヤルの中身をみると、相談件数は合計で20,462件、佐賀は208件だった。相談者の年齢は30代が22.3%、40代19.4%、20代12.7%の順。70代以上2.4%、10代1.2%だった。
暴力を振るう相手は「元」も含め配偶者が85.9%と断トツ。交際相手は16.9%だった。暴力の継続年数は「16年以上」が20.7%でトップ。続いて1-3年が16.5%、6-10年11.9%。
相談目的は「話しを聞いてほしい」が45.7%で最も多く、続いて「情報がほしい」31.2%、「来るべき時に備え準備」11.0%。「今すぐ避難」が2.0%あった。
余談だが、このアンケート調査をどの媒体で知ったかについては、テレビが61.0%と断トツ。次がインターネットの16.4%。新聞はわずか7.3%と、ちょっと情けない結果に終わった。
いずれにしろこの問題は年々増加の一途をたどっており、深刻。韓国では一昨年処罰を強化したにもかかわらず、昨年は犯罪件数が前年の2倍になったという。
暴力を振るう男は最低だ。子供のころ(中2で生徒会の保険部長だった時)、このことを保健室の先生からしっかりと叩き込まれた。「女の子の体はとってもデリケートなの。男の子が優しく守ってあげないといけないんだよ」。中には私よりもうんと体格がよく、とっても頑丈な女子もいたが、異性の体の構造なんて何も知らなかったときに、生理の話を教えられたのは強烈なカルチャーショック。以来、女性に手を上げたことはない。
個人的なつたない経験ではあるが。やっぱり思春期の教育が最も効果的だと思うのだが。
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